後継者イノベーションクラブ　オープンイベント情報

ディライト株式会社　代表取締役　齋木 修次氏

ソニー生命及びディライト㈱の20年間は主に法人の財務力強化のための生命保険販売を行い、世界における業界トップのTOTに4回、COTに9回の登録を達成。
保険業界向け「事業承継マスター養成講座」、企業経営者向け「事業承継と自社株評価対策」のセミナーも開催。
2019年には東京都より経営革新計画承認企業に認定された。著書である「アッという間に分かる事業承継の本」がAmazonの会社承継部門でベストセラーとなる。現在は経済産業省認定の経営革新等支援機関として中小企業の事業承継コンサルを中心に活動している。

株式会社宮本製作所　代表取締役　宮本　隆氏

1949年東京都生まれ。先代亡き後に宮本製作所を承継し、新規事業開発優先の経営戦略にかじを切る。2008年に中小企業庁「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれる。2013年洗濯用品「洗たくマグちゃん」発売。2020年「洗たくマグちゃん」シリーズ販売累計600万個突破。

【宮本氏とマグネシウム】
自動車の機械部品を加工する会社を先代が創業したのは1965年、先代がマグネシウムとの出合ったのは40年以上前になります。
先代が他界した17年前、宮本氏は会社の経営を引き継ぎました。
その際、アルミより軽いマグネシウムを使って自動車部品を開発していて、品質面での評価は高かったものの、値段が高く、競争力で劣っていたとのことです。

その後、自動車部品以外のマグネシウム転用を考え、「グッピーストーン」という水槽用の製品を開発・展開。製品としてはとても質の高いものでしたが、東日本大震災で取引先が被害を受け、断念せざるを得なくなったそうです。

マグネシウムへの想いを捨てきれず、「グッピーストーン」から、長年に及ぶ開発研究・試行錯誤を積み重ね、ついにうまれたのが「洗たくマグちゃん」。
今となっては知らない人がいないほど有名な「洗濯マグちゃん」ですが、当初は全くといっていいほど売れなかったそうです。
その結果、金繰りが苦しくなり、商品の権利を売却しようと考えるまでに。

そんなとき、スティーブ・ジョブズについて書かれた書籍にあった「カネ不足を嘆くより、夢不足を嘆け」という言葉に心を打たれたとのこと。
つねにマグネシウムという「夢」をおいつづけ、「洗濯マグちゃん」のヒットを起こすまで諦めない姿勢は、私たちに大きな学びをもたらしてくれるはずです。

そんな宮本氏の将来の「夢」についても、オープンセミナーでは存分に語っていただきました。
同じ後継経営者として、たくさんの学びと気づきがあったというお声をいただきました。